こんにちは!大塚@多忙な現場社長の採用パートナーです。
普段経営者の方と関わっているとよくこんな言葉を耳にします。
「実は、誰にも相談できなくて…」
経営者という立場は、思っている以上に孤独です。社員には言えない。家族には心配をかけたくない。だから、頭の中だけで考えて、自分で決める。実はこれ、私自身も何度も経験しています。
今日は、お恥ずかしい過去の話をさせてください。私が現場で採用する側の立場として、過ちを犯してしまったときのお話です。
目次
①忙しさが判断を止める
②違和感を無視するリスク
③一人で考えることの危うさ
④まとめ
①忙しさが判断を止める
きっかけは、忙しさでした。
ある方の採用面接の後、正直なところ採用すべきかどうか判断に迷っていました。当然、じっくり考える時間を取るべきでしたが、日々の業務に追われて、その迷いと向き合う余裕がありませんでした。
早く決めて責任者に伝えないと、教育のスケジュールも引いてもらえない。私の方でも進捗を確認したいので、早くスケジュールを受け取りたい。
早く進めたいのに、肝心の決断が止まっている。そうやって、時間だけが過ぎていきました。目の前の仕事には締め切りがありますが、採用の決断は明確な期限がない限り、つい後回しにしてしまう。そして気づいたときには、相手に逃げられてしまう、あるいは断りづらくなってしまう、ということが起こるんですよね。
②違和感を無視するリスク
焦った私は、とにかく早く結論を出さなければと考えました。現場を待たせるわけにはいかない、と。
そのとき、実は心のどこかで引っかかっていたことがありました。「この方、良いんだけどもしかすると、うちには馴染まないかもしれない」とうっすらと面接でそう感じていました。
でも私は、その違和感に蓋をして、「考えている時間が惜しい!早く決めてしまいたい!」その一心で、採用を決めてしまったのです。結果は、ご想像の通りです。その方はうまくいかず、別の職場へ移られました。
面接で感じる違和感は、案外あてになるものです。うまく言葉にできないだけで、何かを感じ取っている。それを焦りで押し込めてしまうと、後から必ず不都合が出てきます。
そして、困るのは会社だけではありません。
あのときお断りしていれば、その方は最初から自分に合う職場に行けたかもしれない。時間を無駄にさせてしまい申し訳なかったな、と今でも思います。
③一人で考えることの危うさ
今回の一番の原因は、誰にも相談せず、頭の中だけでグルグル考え続けてしまったことだと思っています。もし、身近に相談できる相手がいたらどうだったでしょうか。
- その違和感、無視しない方がいいんじゃない?
- もう少し待ってもらえないの?
- ちょっと落ち着いて考えたら?
きっと、こんな言葉をもらえたはずです。たったそれだけで、私は立ち止まれたかもしれません。
不思議なもので、人の採用は驚くほど冷静に見えるんですよね。相談を受けているときの私は「その方、もう少し様子を見てもいいのでは」なんて平気で言います。それなのに、情けないことに自分のことになると周りが見えなくなってしまうことがあります。
私は人の相談を受けることはあっても、自分が相談することには慣れていませんでした。これ、多くの経営者の方にも当てはまるのではないでしょうか。

④まとめ
専門家のくせに失敗するのか、と思われたかもしれません(笑)でも、人は誰でも自分のことになると判断が鈍るものです。
相手から的確なアドバイスをもらう必要すらありません。話しているうちに頭が整理されて、「あれ、自分は何をそんなに焦ってるんだろう」と気づけたりするものです。だからこそ、社内でも社外でも構いません。率直に話せる相手を、一人でも持っておくこと。誰かに相談できることも、経営に必要な力のひとつだと感じています。
今回も最後までお読みいただき、ありがとうございました。


