こんにちは!大塚@多忙な現場社長の採用パートナーです。

採用は、会社の未来を左右する大事な決断です。「焦って変な人を採るくらいなら、じっくり時間をかけて見極めたい」そう考えるのは、経営者として当然のことだと思います。

ですがその慎重さが、思わぬ落とし穴になることがあります。選考に時間をかけすぎたせいで、本当は来てくれたかもしれない良い人材をみすみす逃してしまう。実はこれ、多くの会社で起きていることなんです。

今日は「採用のスピード」という、見落とされがちなテーマについてお話しします。

目次

①迷っている間に熱は冷める
②求職者はスピードで選んでいる
③慎重さと遅さは別物
まとめ

まず大前提として、求職者はあなたの会社だけを受けているわけではありません。特に今は売り手市場。一人の求職者が、複数の会社に同時に応募しているのが当たり前です。選考に時間をかけているうちに求職者の気持ちはどんどん冷めていきます。

「ここ、第一志望ってわけでもないし、連絡も遅いんだよな。もう他社で話を進めようかな」

こうして、来てくれたかもしれない人材が、静かに離れていきます。しかも厄介なのは、去っていく人は文句も言わずにフェードアウトしていくこと。会社側は「なぜ辞退されたのか」すら気づけないまま、また一から募集をやり直すことになります。

「とはいえ、本当にそこまでスピードが大事なの?」と感じる方もいるかもしれません。そこで、いくつかの調査データをご紹介します。

大手求人サイトの調査によると、パート・アルバイトが応募先を決めた理由の1位は「応募後にすぐ連絡が来たこと」で、全体の4割以上を占めていました。時給や立地と同じか、人によってはそれ以上に「連絡の早さ」で会社を選んでいる人がいるということです。

さらに、ある採用支援会社の調査では、もともと志望度の高かった企業でも、面接設定の連絡が遅いと8割以上の人が「志望度が下がった」と回答しています。せっかく「ここで働きたい」と思ってくれていたのに、連絡が遅いというだけで気持ちが離れてしまう。なんとももったいない話です。

企業側のデータでも、大手人材会社の調査で約8割が「選考期間が長いことが原因で辞退された経験がある」と答えています。

つまり、時間をかけるほど採用のチャンスを逃しやすくなるということです。

ここで誤解してほしくないのは、「とにかく早く決める」「見極めなんてしなくていい」という話ではないということです。慎重に見極めることはもちろん大切。ただ、「慎重さ」と「遅さ」はまったくの別物。

慎重さとは、見るべきポイントをしっかり押さえること。遅さとは、ただ対応や決断が後ろ倒しになっていること。たとえば、面接の日程調整に1週間、合否連絡に2週間かかる、これは「慎重」なのではなく、ただ「遅い」だけです。その遅さの間に、求職者は他社へ流れていきます。

ではどうすればいいか。

パート・アルバイトなら、応募が来たらその日のうちに連絡する。正社員でも、遅くとも1ヶ月以内には選考を終えたいところです。そのためには、あらかじめ面接の候補日を押さえておく、合否連絡の期限を社内で決めておくといった「準備」がものを言います。

迷ったときも、まずは一報。「検討中ですが、〇日までにご連絡します」と伝えるだけでも、求職者の不安は大きく減ります。見極めの質を落とさずに、スピードを上げる。この両立こそが、これからの採用に求められる力です。

採用においてスピードは軽視されることがありますが、実は合否を左右する重要な要素です。求職者は複数社を同時に受けており、迷っている間に熱は冷める。特にパート・アルバイトは「思い立った今」が勝負。

いい人ほど、声がかかるのも早いものです。だからこそ、あなたの返事を待ってはくれません。スピードもまた、立派な採用力のひとつです。

「じっくり選びたい」という気持ちは、会社として当然です。私自身もそうでしたから、その気持ちを否定するつもりはまったくありません。ただ、求職者からすれば、待たされる時間は不安そのもの。だからこそ、普段の業務で忙しい中でも少しでも早く対応することが、いい出会いを逃さないための秘訣だと考えています。

今回も最後までお読みいただき、ありがとうございました。