こんにちは!大塚@多忙な現場社長の採用パートナーです。
「求人を出しても、なかなか応募が来ない」
そんなとき、多くの会社は新しい媒体を探したり、求人票を書き直したりします。もちろん、それも大切です。ですが、その前に一度、目を向けてほしい場所があります。
それが、過去にあなたの会社で働いていた人たちです。
以前、辞めた社員は未来の社員候補だとお伝えしました。外に出て初めて自社の良さに気づく人は、実はとても多いのです。ですが、ここに大きな落とし穴があります。
戻りたくても、言い出せない
自社の良さに気づいたとしても、自分から「戻りたい」と言える人は、そう多くありません。
想像してみてください。退職を申し出たとき、多かれ少なかれ気まずい思いをしたはずです。引き止められたのを振り切った人もいれば、勢いで啖呵を切って辞めた人もいるでしょう。そんな相手に、数年後「やっぱり戻りたいです」と言えるでしょうか。
「辞めて気まずくしてしまったのに、今さらどんな顔をして連絡すればいいのか」そう思うと、電話をかける手が止まります。
つまり、戻る意思があっても、その一言が言えないまま終わっているケースが、世の中にはたくさんあるということです。だからこそ、会社の側から声をかけてあげる必要があるのです。
目次
①気まずいからこそやる価値がある
②「アルムナイ採用」を仕組みにする
③元社員という、最強の候補者
④まとめ
①気まずいからこそやる価値がある
とはいえ、会社側も「今さら連絡するのは気まずい」と感じるかもしれません。断られたらどうしよう、迷惑がられたらどうしよう。そう考えると、なかなか一歩が踏み出せません。
ですが、抵抗があることこそ、やる価値があると私は思います。なぜなら、誰もが躊躇することだからです。多くの会社が気まずさを理由に動かない。だからこそ、動いた会社だけが人を得られるのです。採用で差がつくのは、こういう地味な一手だったりします。
②「アルムナイ採用」を仕組みにする
こうした元社員への再アプローチを、アルムナイ採用と呼びます。アルムナイとは、もともと「卒業生」を意味する言葉です。海外では以前から一般的な考え方で、日本でも大手企業を中心に制度化する動きが広がっています。
ただ、中小企業にとってはもっとシンプルです。大げさな制度をつくる必要はありません。大切なのは、思いつきで終わらせず、採用活動のひとつとして仕組みにすることです。
やることは、それほど難しくありません。まず、退職者名簿を引っ張り出し、一人ずつリスト化してみてください。
- 名前
- 退職時期
- 担当していた業務
- 退職理由
この4つがわかれば十分です。もちろん、あまり良い終わり方をしなかった方は対象外で構いません。トラブルがあった相手に無理に連絡する必要はありませんし、それはお互いのためになりません。
そうではなく、家庭の事情や体調、あるいは前向きなチャレンジで辞めていった方。こうした人たちには、折を見て連絡を取ってみてください。いきなり「戻ってきませんか」と切り出す必要はありません。「その後どうしていますか」という一言から始めれば十分です。近況を聞くうちに、相手のほうから今の状況を話してくれることもあります。
大切なのは、つながりを絶やさないことです。
③元社員という、最強の候補者
元社員を採用するメリットは、想像以上に大きいものがあります。
まず、仕事の内容も社風も知っています。だから、入社後の教育にかかる手間が圧倒的に少なくて済みます。新しい人を一から育てる時間とコストを考えれば、この差は非常に大きい。そして、ミスマッチが起きにくいという点も見逃せません。求人票をどれだけ丁寧に書いても、入社してみないとわからない部分は必ず残ります。ですが元社員なら、良いところも大変なところも知ったうえで戻ってきてくれます。
さらに、既存の社員との関係もすでにできています。受け入れる側の負担も少なくて済むのです。
教育の手間がかからず、即戦力になりやすく、ミスマッチも起きにくい。これほど心強い候補者は、なかなかいません。

④まとめ
辞めた人が戻ってこないのは、戻りたくないからとは限りません。ただ、言い出せないだけかもしれないのです。
求人票を出すことだけが、採用活動ではありません。かつての仲間に声をかけることも、立派な採用戦略のひとつです。まずは退職者名簿を開いて、リストをつくるところから始めてみてください。
私自身も、過去の退職者に声をかけたことで再入社につながったケースがあります。連絡したときは正直ドキドキしましたが、声をかけられた本人は喜んでくれました。いや、本人以上に私の方がうれしくてたまりませんでした(笑)「気にかけてもらえてうれしかった」その一言が、すべてだったように思います。人の心を動かすのは、案外そういう小さなことなのかもしれません。
今回も最後までお読みいただき、ありがとうございました。


