こんにちは!大塚@多忙な現場社長の採用パートナーです。
「社員がなかなか本音を言ってくれない」「気づいたら、辞めると言われた」
そんな経験ございませんか?
社員に悩みがないわけはありません。人間ですから、仕事の進め方に迷うこともあれば、人間関係に疲れることもある。将来に不安を感じることだってあるはずです。
ですが、もし何も話してくれないとしたら、すでに心を閉ざしてしまっているのかもしれません。そして、実はその沈黙こそが、退職の前ぶれだったりするのです。
目次
①社員はこんなときに心を閉ざす
②「突然の退職」は突然ではない
③安心して相談できる空気をつくる
④まとめ
①社員はこんなときに心を閉ざす
社員が相談をためらうのには、必ず理由があります。よくあるのが、次のようなパターンです。
(1)上司がいつも忙しそうで話しかけづらい
パソコンに向かって忙しそうにキーボードを叩いている背中に、「あの、ちょっといいですか」と声をかけるのは、想像以上に勇気がいります。
(2)機嫌によって態度が変わる
今日は上機嫌だけど、昨日は不機嫌だった。そんな相手には、話しかけるタイミングを見計らううちに、結局言えずじまいになります。
(3)ミスを伝えると責められる
一度でも頭ごなしに叱られた経験があると、次からは「言わない方が安全だ」という判断が働きます。
社長や上司にそのつもりはなくても、社員はこうした空気を驚くほど敏感に感じ取ります。そして「今は言わないでおこう」が積み重なると、やがて相談そのものをあきらめてしまう。ここが怖いところです。
相談しなくなった社員は、一見すると「問題のない社員」に見えます。何も言ってこない。トラブルも起こさない。淡々と仕事をこなしている。ですが実際には、内側に不満や不安を溜め込んでいる。そして相談できないまま抱え込んだ社員は、ある日とつぜん、辞表を持ってくるのです。
②「突然の退職」は突然ではない
社長からすれば「なぜ突然?」と感じるかもしれません。
ですが、社員にとっては突然ではありません。何ヶ月も、あるいは何年も前から、少しずつ心が離れていた結果なのです。実際、ある機関の調査では「上司との人間関係」が離職原因の最多となっています。給与や仕事内容ではなく、人間関係です。
しかも、社員との距離が近い中小企業ほど、この影響は大きいと言えます。組織が小さいぶん、社長や上司との関係がそのまま働きやすさに直結するからです。
③安心して相談できる空気をつくる
逆に言えば、社員が安心して話せる空気さえあれば多くの離職は防げます。
たとえば、社員がミスをしたとき。責められると思えば隠します。小さなミスを隠しているうちに、それが大きなトラブルに発展することもあります。
ですが、受け止めてもらえるとわかっていれば、すぐに打ち明けてくれる。早く打ち明けてもらえれば、被害は最小限で済みます。
つまり、安心して話せる空気は、社員のためだけでなく、会社を守ることにもつながっているのです。
「言っても大丈夫」と思えるこの空気を、最近は心理的安全性と呼んだりもします。
ただ、難しく考える必要はまったくありません。制度をつくる必要も、面談の仕組みを整える必要も、まずはないと思います。大切なのは、日々の小さな態度です。
- 忙しいときほど、ほんの少し手を止めて話を聞く
- パソコンから顔を上げて、相手の目を見る
- ミスの報告を受けたとき、まず「教えてくれてありがとう」と言う
こうした小さな積み重ねが、社員の「ここで働き続けよう」という気持ちを育てていきます。

④まとめ
採用というと、つい「人を集めること」に目が向きがちです。求人票を書き、媒体を選び、面接をする。もちろんそれも大切です。
ですが、今いる社員が安心して働ける職場をつくることも、立派な採用活動なのです。
人が辞めなければ、そもそも採用する必要がありません。採り続けなくて済む、辞めない会社づくり。それが結局、一番強い採用戦略だと私は考えています。
私が会社員だった頃、直属の先輩が本当に頼れる人でした。どれだけ自分が大変でも私の相談に耳を傾け、最後は「俺がなんとかする」と引き受けてくれました。
今思えば、あの人の方が私の倍は忙しかったはずなんですけどね。あの安心感があったからこそ、私は仕事を続けてこられたのだと思います。だからこそ、社員さんが安心して頼れる空気の大切さを、お伝えしたくなりました。
もし今、社員から何も相談が上がってこないとしたら。それは、順調のサインではないのかもしれません。
今回も最後までお読みいただき、ありがとうございました。


