こんにちは!大塚@社会保険労務士です。
ハローワークでもIndeedでもナビサイトでも、求人票で一番大事なのは「仕事内容欄」だと言っても過言ではありません。
たとえばハローワークの仕事内容欄には30文字×12行=360文字も書けるのに、ほとんどの会社がその半分も埋めていない、というお話を以前のブログでしました。
「じゃあ、とにかくたくさん書けばいいんだ!」
…と思ったあなた、ちょっと待ってください。
確かにスカスカの求人票では他社との差別化は不可能です。でも実は、頑張って書いた結果「書きすぎて逆効果」になっているケースも少なくないのです。
求人票は「看板」だと思ってください。道路沿いの看板に「ランチ営業中・テイクアウトOK・駐車場あり・Wi-Fi完備・個室あり・宴会承ります…」と詰め込んだら、走っている車からは何屋さんかすらわかりません。求人票も同じで、あれもこれもと書くほど一番伝えたいメッセージが埋もれてしまいます。
しかも業務内容がずらっと並んでいると、読み手は「こんなに覚えることがあるのか…」と不安を感じて応募のハードルが上がってしまうのです。
今回は、仕事内容欄で「書きすぎて損をしない」ための考え方を3つの視点で説明します。
目次
①業務の羅列では誰にも届かない
②「自分ごと」に変換する
③360文字はメッセージを絞るためにある
④まとめ
①業務の羅列では誰にも届かない
たとえば介護職の求人で、こんな仕事内容の求人票があったらどうでしょう?
「食事・入浴・排泄介助、レクリエーション企画・運営、送迎業務、介護記録作成、家族対応、ケアマネジャーとの連携、居室清掃、洗濯、夜間の巡回・コール対応」
仕事内容欄ですので確かに一通り網羅しているのかもしれませんが、、これは「業務の羅列」であって「仕事の紹介」にはなっていません。
未経験の方がこれを読んだら「こんなにたくさんのことを覚えるのか。自分にはちょっと無理かも」と感じてしまいます。一方で経験者はどうかというと「どこの施設でも同じだな。わざわざ転職する理由がない」と素通りしてしまいます。
つまり、未経験者にも経験者にも響かない求人票になってしまっているのです。
②「自分ごと」に変換する
では、同じ介護職でもどう書けば届くのか。たとえばこんな書き方はどうでしょうか。
「まずは利用者さんとお話しすることからはじめます。入社後1カ月は先輩が隣につくので未経験の方でも安心です。入浴介助などは3ヶ月かけて少しずつ覚えていただきます。」
業務の羅列と比べると、入社後の自分の姿が具体的に想像できると思いませんか?
仕事内容欄を書くときに意識すべきポイントはたったひとつです。
未経験者に向けて書くなら「自分にもできそう」と思ってもらえるかどうか。経験者に向けて書くなら「前の職場で抱えていた不満が、この会社なら解消できそう」と感じてもらえるかどうかです。
この「自分ごと」への変換ができるかどうかで、同じ360文字でも反応はまったく変わります。
③360文字はメッセージを絞るためにある
360文字と聞くと「たくさん書ける」と思うかもしれませんが、実はそうでもありません。業務を全部書こうとすればあっという間に埋まってしまいますし、埋まったとしても読み手には何も刺さりません。
限られたスペースだからこそ、「この人に届けたい」というたった一つのメッセージに絞ることが大切です。全部を伝えようとするのではなく「この一言で応募してもらう」くらいの気持ちで書いてみてください。

④まとめ
仕事内容欄は、書けば書くほど届くわけではありません。大切なのは、あなたが届けたい相手の顔を思い浮かべて、その人が入社後に働いている姿を想像できるような内容にすること。そして、詰め込みすぎずわかりやすく。それだけで求人票の反応は変わります。
私自身、20代の頃に5〜6年ほどエンジニアをしていたのですが、設計・製造に携わるつもりで入社したら、最初の仕事はいきなり社内外の調整役でした。人見知りの私はもう本当に辛かったです(笑)
周囲の支えで続けられましたが、それはあくまで結果論。「思っていたのと違う」は早期離職の大きな原因になります。だからこそ、実際に任せる仕事を具体的に書いておくことが大切です。
自社の求人票もぜひ一度見直してみてください。
今回も最後までお読みいただき、ありがとうございました。

