こんにちは!大塚@社会保険労務士です。

「求人を出しているのに、全然応募が来ない…」

そんなとき、多くの方がまず求人票の文章を見直そうとします。もちろん文章をわかりやすくすることは大切です。ですが、その前にひとつ確認していただきたいことがあります。

「そもそも、その求人票は求職者に見つけてもらえていますか?」

求人票の内容をいくら良くしても、検索結果に表示されていなければ、求職者にとっては「存在しない求人」と同じです。

お店に例えるとわかりやすいかもしれません。どんなに美味しい料理を出すお店でも、看板がなく地図にも載っていなければ、お客さんはたどり着けませんよね。求人票もまったく同じことが起きているのです。

目次

①求職者はスマホで検索している
②自社の言葉と求職者の言葉のズレ
③欲しい人材に届く言葉に変換する
まとめ

ここではハローワークを活用した採用を例にお話しします。

少し前までは、求職者がハローワークの窓口に足を運び、相談員と一緒に求人票を探すのが一般的でした。しかし今は違います。多くの求職者が自宅のパソコンやスマホから「ハローワークインターネットサービス」を使って求人を検索しています。

ただ、やっていることは普段のネット検索と同じです。職種、勤務地、給与などの条件を入力し、表示された一覧の中から気になるものだけをクリックして詳細を見る。つまり、入力された検索条件に合致しなければ、自社の求人票は一覧にすら表示されないということです。

求人票を「出す」ことと、求職者に「届く」ことはイコールではありません。ここを意識できているかどうかで、応募数に大きな差が生まれます。

検索結果に表示されない原因として特に多いのが、求人票に使っている言葉と求職者が検索に使う言葉のズレです。

たとえば、20代の若手人材を採用したいのに、仕事内容の欄に「ワープロ入力」「電話応対」と書いていたらどうでしょう。さすがにワープロは極端な例かもしれませんが、ちょっと古臭いなと感じませんか?(笑)

大切なのは、欲しい人材にとって馴染みのある言葉を選ぶことです。若い世代であれば「データ入力」「PC作業」といったキーワードの方が日常的で自然に響きます。

社内で当たり前に使っている言葉が、求職者にとっても馴染みがあるとは限りません。そのまま求人票に書いてしまうと、検索ワードとすれ違い、見つけてもらえないまま埋もれてしまいます。

大切なのは、欲しい人材がどんな言葉で仕事を探しているかを想像すること。求職者に馴染みのある表現を考え、「翻訳」するだけで検索にヒット率は大きく変わります。

若い人に興味を持ってもらうための言い換えの例をいくつか挙げてみます。

「小口管理」→「経理アシスタント」
「伝票入力」→「事務アシスタント」
「飛込営業」→「新規開拓営業」
「検品要員」→「品質管理スタッフ」

あくまで一例ですが、こうした言い換えひとつで求職者の印象もぐっと良くなります。逆に中高齢のベテランの方を求めているのであれば、矢印の向きは逆になることも忘れないでくださいね。

大切なことは「自分が求職者だったら、この言葉で検索するだろうか?」と問いかけてみる。違和感があれば、求人サイトで実際に検索してみて、他社がどんな言葉を使っているかを参考にするのも有効です。

採用コストは広告費だけではありません。担当者の時間も、現場の疲弊も、社長が眠れない夜も、すべてコストです。

私自身、長い店舗経営の中で従業員がまったく確保できない時期を経験しました。心配性な私は朝から晩まで悩み続け、後から計算してみるとその採用コストは想像以上でした。あの頃の自分に「まず採用コストを計算しなさい」と言ってあげたいです(笑)

だからこそ、まずは一度紙に書き出してみてください。見えないコストが見えた瞬間、採用活動は感情的な焦りではなく、根拠のある経営判断へと変わっていきますよ。

今回も最後までお読みいただき、ありがとうございました。