こんにちは!大塚@社会保険労務士です。
「幅広い世代が活躍しています!」「20代〜60代まで幅広い方が在籍しています!」
求人票を書くとき、こんなフレーズを使っていませんか?
一見、間口を広げているように見えるこの言葉。実は、求職者にはほとんど届いていません。それどころか、「誰でもいいんだな」と思われて、スルーされている可能性すらあります。
今日は「幅広い世代が活躍中」がなぜ刺さらないのか、その理由と、応募が増える書き方のポイントをお伝えします。
「幅広い世代」が刺さらない理由
理由はとてもシンプルです。求職者が「自分ごと」に捉えられないから、です。
求職者は求人票を読むとき、無意識のうちに「自分がこの会社で働いている姿」を想像しています。だから、自分にイメージすることができない、つまりピンと来ない求人票はスルーしてしまうんです。
たとえば、こんなことを感じています。
- 20代の方は「若手でも任せてもらえるのか?」
- 50代の方は「この年齢でも本当にできる仕事か?」
- 子育て中の方は「急な休みは取れるのか?」
つまり、求職者が本当に知りたいのは「幅広い世代がいる」という事実ではなく、「なぜその人たちが活躍できているのか」という背景なのです。
幅広い世代が活躍中だけでは、20代にも50代にも子育て中の方にも、誰にも響かない。全員に向けたメッセージは、誰に対しても届きづらいということです。
求人票は「記念写真」ではなく「招待状」
ここで一つ、イメージしていただきたいことがあります。
求人票は「全員集合の記念写真」ではありません。「届けたい相手への招待状」です。
記念写真は「みんないますよ」と見せるもの。でも招待状は「あなたに来てほしい」と届けるもの。この違い、大きいですよね。求職者は自分が主人公になれる求人しか読みません。「自分には関係ないな」と思った瞬間、次の求人に移ってしまいます。
特に中小企業の場合、大手のように知名度や待遇で勝負するのは難しい。だからこそ、「あなたに来てほしい」というメッセージを明確に届ける必要があるんです。
では、具体的にどう書けばいいのか?3つのポイントをお伝えします。
目次
①誰に来てほしいかを絞る
②なぜ活躍できるのかを伝える
③どんな働き方ができるかを伝える
④まとめ
①誰に来てほしいかを絞る
ダメな例:
「幅広い世代が活躍中!」
良い例:
「40代から未経験でスタートした社員が5名活躍しています」
「誰でも歓迎」は、大手企業だからこそ通用する戦略です。知名度があり、福利厚生も充実している会社なら、それでも人は集まります。
でも、中小企業が同じ土俵で戦っても勝ち目はありません。あえてターゲットを絞ることで、「あ、これは自分のことだ」と感じてもらえるようになります。
「絞ったら応募が減るんじゃ…」と心配になるかもしれません。
私は長い間そう思っていました。これまで自分自身で採用を進める中で怖くてそれができませんでした。ですが、実際は逆。絞った方が「刺さる人」からの応募が増えました。
②なぜ活躍できるのかを伝える
ダメな例:
「未経験者歓迎!丁寧に教えます」
良い例:
「入社後2週間は専任トレーナーがマンツーマンで指導。独り立ちまで平均1ヶ月です」
「丁寧に教えます」は、正直どこの会社でも書いています。これだけでは他社との違いが分からず、求職者は自分が働く姿を想像できません。具体的な仕組み・期間・数字を見せることで、「ここなら自分でもできそうだ」という安心感が生まれます。
③どんな働き方ができるかを伝える
ダメな例:
「風通しがよく働きやすい環境です」
良い例:
「お子さんの急な発熱でもお互い様で早退OK。社内で『お大事に!』が飛び交っています。有給は1時間単位で取得可能。子供の授業参観や通院にも使えると好評です」
抽象的な言葉より、実際のエピソードや社内の空気感を伝えましょう。求職者は「本当にそうなのか?」と疑っています。具体的なシーンを描くことで、信頼感が生まれます。

④まとめ
中小企業の採用は「数で勝負」ではなく「届け方で勝負」です。
「誰でもいいから来てほしい」という求人は、結果的に誰にも届きません。「こんな人に来てほしい」と絞ることで、初めて「自分ごと」に感じてもらえるのです。
まずは今の求人票を見直して、届けたい相手の顔を思い浮かべてみてください。その人に向けて書くだけで、求人票の印象はガラッと変わります。
ただし、年齢を具体的に絞って募集をかけることは法律で制限されていますのでご注意ください。あくまでもどんな人をターゲットに採用活動をするのか、というお話しでした。
「うちの求人票、これでいいのかな?」と思ったら、ぜひ一度ご相談ください。一緒に「届く求人票」を作りましょう。
今回も最後までお読みいただき、ありがとうございました。


