こんにちは!大塚@社会保険労務士です。

「思い切って給料を上げたのに、なぜか応募が増えない…」

あなたも、そんな経験ありませんか?

人手不足が深刻化する中で、「給料を上げれば人が来るだろう」と考えるのは自然なことです。実際、求人サイトを見ても、給与は目立つように表示されていますし、求職者が最初に目を向けるポイントでもあります。

ですが、現実はそう単純ではありません。

確かに高い給料は求職者の目を引きます。しかし、それだけでは応募につながらないケースが実は非常に多いのです。

なぜ、給料上げるだけでは応募が来ないのか?

給料は飲食店の「看板」に似ています。

どんなに立派で目を引く看板を掲げていても、お店の雰囲気や料理の魅力、接客の良さが伝わらなければ、お客さんは入ってきません。むしろ、「こんなに立派な看板なのに中身は大丈夫?」と不安に感じることすらあります。

採用も全く同じです。給料が高いという事実だけがポンと書かれていると、求職者はこう感じます。

  • なぜ他所より高いんだろう?
  • その分、仕事がキツいんじゃないか?
  • 残業が多いから給料が高いのでは?
  • 離職率が高くて人が集まらないから高いのかも…

つまり、給料の高さは「魅力」であると同時に「不安」も生むのです。だからこそ、給料という武器を活かすには、それを裏付ける情報をセットで伝える必要があります。

そこで今回は、給料を最大限に活かすための3つのポイントをお伝えします。

目次

①昇給の「実績」を数字で示す
②「なぜその給料なのか」の説明
③条件以外の「強み」を見せる
まとめ

ダメな例:
「昇給あり」「昇給制度あり」とだけ書いてある。

良い例:
「昇給年1回(実績:5,000円~15,000円)10年連続昇給を実現しています」

求職者が本当に知りたいのは「昇給がある」という事実ではなく、実際にどれくらい上がるのかという現実です。

「昇給あり」と書かれていても、年に1,000円しか上がらないのか、それとも10,000円上がるのかでは天と地の差があります。また、過去の実績も重要です。「10年連続昇給」と書かれていれば、会社が安定して成長していることが一目でわかります。

逆に、昇給実績を明示していない会社は「もしかして昇給がほとんどないのでは?」と疑われてしまうリスクがあるのです。透明性を持って実績を示すことで、求職者の信頼を得ることができます。

ダメな例:
給料が高い理由が一切書かれていない。

良い例:
「設備投資により効率化を実現。社員一人ひとりの生産性向上を給与に還元しています」

給料が高いのには必ず理由があります。その理由を説明しないと、求職者は勝手に悪い方向に頭を働かせてしまいます。

たとえば、こんな背景があるはずです。

  • 最新設備やシステムを導入し、作業効率が高い
  • 定着率が高く、経験豊富な社員が多いため生産性が高い
  • 業界内でもニッチな技術を持ち、高単価の仕事ができる
  • 利益を社員に還元する経営方針がある

こうした背景を一言でも添えるだけで、「高い給料=ブラック企業」という誤解を防ぐことができます。

さらに言えば、理由を説明することで会社の経営姿勢や価値観が伝わり、「この会社で働いてみたい」という共感を生むことにもつながるのです。

ダメな例:
給料の話だけで終わっている。

良い例:
「取引先に上場企業3社を含む安定基盤。平均勤続年数10年、定着率85%の働きやすい環境です」

給料が良くても、会社の将来性や職場の安定感が見えなければ、求職者は応募をためらいます。

特に転職経験のある求職者ほど、「給料が高いだけの会社」に警戒心を持っています。過去に「給料は良かったけど人間関係が最悪だった」「給料は良かったけど会社の経営が不安定だった」という経験をしている人も少なくないからです。

だからこそ、条件以外の魅力を数字で示すことが重要になります。

  • 取引先に有名企業や上場企業がある
  • 平均勤続年数が長い、定着率が高い
  • 業界シェアや受賞歴がある

こうした情報を添えることで、給料の高さに説得力が生まれ、「ここなら安心して長く働けそう」と感じてもらえるのです。

給料アップは採用において強力な武器です。

ですが、その武器を活かすには「実績」「理由」「強み」をセットで伝えることが欠かせません。この3つを意識するだけで、求職者の見る目は大きく変わります。

ぜひ、今すぐ自社の求人票を見直してみてください。

「私自身も給料上げたのになぜ応募が増えない!」と苦しんだ時期がありました。ですが、「給料が高い」=「信頼できる」わけではないと、ここ何年かでようやく気付きました。つまり、それだけでは働く理由にはならないということですよね。

だからこそ、給料とは別の切り口も必要。その視点を持つだけで採用は変わります!

今回も最後までお読みいただき、ありがとうございました。