こんにちは！
問い人材活力コンサルタント（社会保険労務士）の大塚です。質問をお届けして、企業を元気にしています！
本日は、採用活動をする上で大切な「会社の特長を整理する」というお話しをさせていただきます。
目次
①会社の特長について
②だれが考える？
③文章化する
④まとめ
①会社の特長について
あなたの会社の特長はなんですか？
あなたは、何を大切にしていますか？
あるいは、従業員さんは何を大切にしているように見えますか？
会社の特長は、当たり前の話しですが会社により様々です。
経営者の「人柄や考え方」会社の「歴史や風土」あるいは「働く従業員さん」などにより大きく異なります。
そして、会社が採用活動を進めていく上では特長を整理して明確にしておくことが大切です。なぜなら、応募前に自社のことを求職者に正しく理解してもらうことが自社に合った人材獲得、さらにその後の定着率に大きく影響してくるからです。
例えば…
配置転換の考え方は会社により様々です。
定期的にジョブローテーションが行われる会社もあればそうでない会社もあります。たくさんの経験が積めるという点においては、魅力的に感じます。ただし、求職者により受け取り方は異なります。明確に就きたい職種がある方は敬遠するでしょう。
他にも会社によって経営者のスタンスも異なりますね。トップダウンで社員を引っ張っていく昔ながらの会社がある一方で、360度の関わり合いを大切にする会社もあります。良い悪いではなくどちらも会社の特長の一つです。求職者によりどちらを好むかが分かれるでしょう。
もし、当初のイメージと入社後のイメージに大きなギャップがあれば早期離職が起こります。
早期離職は会社にとって大損害です。求職者にとっても不幸なことですよね。
ですから、求職者に自社をよく知ってもらった上で応募してもらうことが大切だと考えます。
②だれが考える？
では、会社の特長は誰が考えますか？
経営者ですか？それとも従業員さんですか？
答えは両方です。なぜなら、経営者の視点と従業員さんの視点は異なるためです。
まず、経営者が特長を勘違いしている場合があります。
例えば、頑張った分だけ給料が上がると言われたのに実際には上がらない…というのはよくある話しです。経営者として給料を上げる意思があっても、評価する仕組みが確立されていない、あるいは上司によって評価基準がまちまちな場合に起こります。
一方、従業員さん側だけが感じている特長（経営者が気付いていない）もありますね。
ですから、会社の特長をみんなで考えてみる、ということをしてみてください。同じテーブルについて意見を出し合うのがオススメです。もし難しいようであれば、アンケート形式で意見を募ってもいいでしょう。
かく言う私も、経営するお店でアンケートをとったことがあります。
実際に私が思う特長と、みんなが思う特長に違いがありました。
一番多かったのは…
「良いお客様が多くて働きやすい」
ということでした。
ですが、私はよくお客様から…
「あなたのお店は評判がすごくいいね。みんな気が利いて、丁寧な従業員さんばかりだね！」
と言われます。
従業員さんのことを褒められるのは大変うれしいのですが、あのー、私も気が利きますかね？と聞きたくなることがあります（笑）
③文章化する
みんなで意見を出し合ったら、次は整理していきます。
①一覧にまとめる
②類似意見を集約していく
③文章化する
というステップで進めましょう。
文章化する際に大切なことは、ただまとめるだけでなく、自社で働くメリットが求職者にきちんと伝わるようにすることです。求職者は特長を知りたいのではありません、入社後にどんなご利益があるのか知りたいのです。
例えば、教育制度に力を入れているとします。
弊社は教育制度に力を入れています！
と書くよりも
弊社は教育訓練制度に力を入れています。
あなたの習熟度に合わせて、適切な教育を受けることができるので、最短でステップアップすることができます！
と書いた方がより伝わると思いませんか？
求人票で掲載できる形で文章化しておくと、スムーズに求人を打てるようになります。
④まとめ
本日は「会社の特長を考える」というテーマでお話しをさせていただきました。
みんなで会社の特長を考える、というのは採用に限らず会社をよりよくするという観点でも非常に有効です。
人はどうしても良いところより悪いところに目を向けがちです。
人柄が良く何事にも一生懸命取り組む従業員さんがいたとします。とても素晴らしいですよね。周囲に与えるプラスの影響が大きそうな印象です。ですが、もしこの従業員さんに手が遅いという欠点があればそこに目がいき「できない従業員」という烙印を押してしまうことがあるかもしれません。
どんな人にも欠点はあります、世の中に完璧な人はいません。また、同じように完璧な会社もありません。
会社を見る視点を変えれば、広がる景色は180度変わり、よりよい雰囲気の会社となっていくでしょう。
ぜひ、みんなで会社の特長を考えてみてください。
そして会社の特長を整理して、採用に活かしていきませんか？
