こんにちは!大塚@社会保険労務士です。

「採用が厳しい時代」この言葉はもう聞き飽きましたよね。でも「厳しい」とわかっていても、具体的にどう動けばいいのかがわからない。それが本音ではないでしょうか。今回は、2026年の採用環境を「どんな人を採用するか」という視点で整理してみたいと思います。

採用難の「全体感」をおさらい

2025年11月時点の有効求人倍率は1.18倍。求職者1人に対して、1.18件の求人がある状態です。物価高騰や最低賃金の引き上げで求人を控える動きも出ていますが、まだまだ「売り手市場」であることに変わりはありません。

ただ、ここで大事なのは「全体の数字」に振り回されないこと。業種や地域、そして「どんな人を採用したいか」によって、状況はまったく違ってきます。

女性:M字カーブは「過去の話」になりつつ

かつて、日本の女性の就業率をグラフにすると、30代で大きく落ち込む「M字カーブ」を描いていました。結婚・出産を機に退職し、子育てが落ち着いてからパートで復帰する、というパターンです。ところが、2024年のデータを見ると、このM字カーブはほぼ台形に近づいています。35〜39歳女性の労働力率は80.1%まで上昇。20年前と比べると約20ポイントも上がっているんです。

つまり、子育て世代の女性も「働き続ける」ことが当たり前になってきている。

中小企業にとって、これは大きなチャンスです。時短勤務や柔軟なシフトなど「働きやすさ」を整えれば、優秀な女性人材を採用できる可能性がグッと広がります。

シニア:65歳以上の就業者は930万人、過去最多

「人生100年時代」と言われますが、それを裏付けるように、シニア層の就業意欲は年々高まっています。

2024年時点で65歳以上の就業者数は930万人。21年連続で過去最多を更新中です。就業率も25.7%で過去最高。65〜69歳に限るとなんと53.6%、2人に1人以上が働いている計算です。

では、シニア人材にはどんな役割を期待できるでしょうか。たとえば、若手社員のメンター(教育係)や、長年培った技術・ノウハウの承継役「即戦力」というより「組織を安定させる戦力」として、採用候補に加えてみてはいかがでしょうか。

中小企業の戦い方:「誰でもいい」から卒業する

大企業と条件面で勝負しても分が悪いのは、皆さんご承知の通り。でも、女性やシニアといった属性に目を向けると、中小企業ならではの強みが見えてきます。

それは「柔軟性」です。

子どもの急な発熱で早退できる。週3日からスタートできる。定年後も無理のないペースで働ける。大企業では制度化しにくいことも、中小企業なら社長の一声で対応できることがあります。

「誰でもいいから来てほしい」と探していると「どこでもいい」という人が集まってきます(笑)

そうではなく、「この人に来てほしい」を明確にする。そして、その人が求めるものを自社が提供できるかを考える。これが2026年の採用戦略の出発点だと私は考えます。

まとめ

2026年も採用環境は厳しさを増していくでしょう。でも、厳しいからこそ「自社に合った人材像」を明確にすることが大切です。

女性、シニア、あるいは外国人など、働き手の選択肢は確実に広がっています。障害者の方にいかに働いてもらうかも重要です。

条件だけで勝負するのではなく、「この会社で働きたい」と思ってもらえる魅力を発信していきましょう。今年も、一緒に頑張っていきましょう!

今回も最後までお読みいただき、ありがとうございました。