こんにちは!大塚@社会保険労務士です。
「ようやく応募が来たと思ったら、面接で辞退されてしまった…」こんな切ない経験はありませんか?採用活動が難航する今、やっとの思いで面接までたどり着いても、採用につながらないという悩みは尽きません。
面接は「企業が見極める場」と考える人が多いですが、時代は変わり、今は、求職者が企業を選ぶ場側に回っています。特に超売り手市場の今、求職者は選びたい放題。面接で「この会社は自分に合わないかも…」と感じてしまえば、せっかくの出会いは水の泡となります。
中小企業にとって、面接はまさに一期一会。
だからこそ、面接官が一方的に質問するだけの場から脱却し、自社の魅力を最大限にアピールすることが重要です。
もし面接で自社の強みをうまく伝えられず、求職者の心を掴めなければ内定を出しても辞退されてしまいます。
では、どうすれば求職者の心を掴み、内定承諾へと繋げることができるのでしょうか?今回は、求職者が「この会社、感じいいな」と思う3つの瞬間について、具体的な事例を交えながら解説します。
目次
①未来をイメージできた瞬間
②フラストレーションが解消できること
③人の温もりがわかること
④まとめ
①未来をイメージできた瞬間
求職者が「この会社で働く自分の未来」を描けるようにしてあげることが非常に重要です。
特に若い世代は、安定して働き続けられる会社を強く求めています。もし、面接で将来のキャリアパスや会社の展望が何も見えなければ、いくら選考に通ったとしても入社を決めることはありません。
また、会社の将来性に加えて、その時「誰と一緒に働いているか」も重要な要素です。
いつの時代も離職理由の上位に常にランクインしているのは「人間関係の不和」。求職者は面接のために会社を訪れた際、社員同士の雰囲気や振る舞いを敏感に感じ取っています。
もし、そこに違和感を感じれば「この会社は人間関係に問題があるのかもしれない」と不安を抱いてしまいます。例えそれがたまたまだったとしても、一度抱いた不信感は払拭できません。
このように、挨拶やお辞儀といったいわゆる基本的なビジネスマナーの出来不出来で、会社の印象はがらりと変わってしまいます。日頃から意識的に訓練することが、求職者から見た会社の印象アップに繋がるんです。
②不安が解消された瞬間
求職者は、キャリアやスキル、経験不足など、さまざまな不安を抱えています。面接は、その不安を解消してあげる絶好の機会です。
求人票で「未経験者歓迎」とうたっていても、本当に自分でも活躍できるのか、不安に感じている求職者は少なくありません。
そこで、「未経験で入社した社員が、今ではチームリーダーとして活躍しています」といった具体的な事例を話すことで、求職者の不安を大きく取り除くことができます。
「活躍できる」「成長できる」「お給料が上がる」といくら伝えても、当事者の言葉に勝るものはありません。面接で先輩社員と話す機会を設けるのも効果的です。
③人の温もりがわかること
例えば、「和やかな雰囲気」を強調している会社で、面接担当者が笑顔で対応してくれたり、社員が温かく迎えてくれたりすれば、求職者が求人票で感じたイメージと実際の雰囲気が一致し、信頼を獲得できます。ウリである「和やかな雰囲気」が伝わるということは、そこで働く人たちの温もりが届いたということ。求職者から見た会社の印象は確実に上がります。
一方、「和やかな雰囲気」を強調した求人票を出したのに、社員の雰囲気が良くなく、冷たい印象を受けたとしたら、求職者は「求人票の内容に偽りがあるかもしれない」と不信感を抱きます。
大切なことは求人票から会社見学や面接、そして入社後にいたるまでが一貫していること。これが、求職者に「この会社なら安心だ」と思ってもらうために欠かせないポイントです。
④まとめ
「期待して面接したのに、辞退されてしまう…」という悩みは、面接を「見極めの場」とだけ捉えている限り解消されません。面接は、見極めの場であるのと同時に「惹き付け」の場でもあります。
- 未来を描けること(+基本マナー)
- 不安を解消できること
- 人の温もりを感じること(+求人票との一致)
この3つのポイントを意識して面接に臨むことで、求職者の心に響き、入社へと繋がる可能性が大きく高まります。
是非、貴社の魅力が伝わる面接で、最高の出会いを掴んでください♪