こんにちは!大塚@社会保険労務士です。

「求人を出しても応募が来ない…」
「やっと採用しても数カ月で辞めてしまう…」

そんな経験、ありませんか?

給与や休日を見直し、何度求人票を書き直しても思うような反応がない。実はその原因の多くは、「自社の魅力が求人票に反映されていない」ことにあります。

求人票は単なる条件票ではなく、会社の魅力を届けるプレゼン資料です。
「どんな人に、自社の会社のどんな魅力を、どのように伝えるのか?」この視点が必要です。

ここで大切なことは、他社に劣るポイントはアピールできる自社の魅力ではないということ。

「給与は平均より良いはず」「休みも多いはずのに応募が来ない」とよく聞きますが、条件だけを見れば、求職者はもっと良い会社をいくらでも探せます。もちろん、給与や休みも比較検討の材料にはなるでしょう。ただ、いくら給与や休日を相場以上に設定しても、近隣の競合がそれ以上なら、求職者の心は動きません。

かといって、「地域密着」や「人間関係が良い」を訴求するだけでは、どの会社も同じように見えてしまいます。

大切なのは「誰に向けて何を伝えるか」を明確にすること。

  • 自社が求める人材はどんな人なのか?
  • その人は仕事や会社に何を求めているのか?
  • その人にとって魅力的に映る自社ポイントは何か?

これらを考えずに素通りをしてしまっては欲しい人材にアピールすることはできません。

少し不謹慎ですが(…苦笑)釣りに例えると魚がたくさんいる池にいくら針を垂らしても、エサ(=魅力ポイント)が合っていなければ、誰も食いついてくれません。だからこそ大切なのは、欲しい人材が何を求めているのかを考えることです。

では、どのような視点を持てばいいのか?

例えば、30代の人材を採用したいと仮定して、具体的に考えてみましょう。

目次

①キャリアを描ける環境
②社員の声で裏付けする環境
③安心して長期的に働ける環境

④まとめ

30代の多くは、「今の待遇」を大切にしつつも「これからのキャリア」を気にしています。
つまり、安心して成長できる環境があるかどうかを見ています。

  • 入社後に任される役割や責任が明確
  • 経験や実績が正当に評価される仕組みがある
  • 挑戦を歓迎し、努力を見てくれる上司や仲間がいる

こうした要素が伝われば、求職者は「この会社なら腰を据えてステップアップできそう」と感じます。

いくらキャリアを描けると言っても本当かな?と心配する人がいます。転職は大きなライフイベントですので当然です。その心配を解消してあげるには「実際に働く人の声」を届けることです。

  • 入社3年で主任に昇格できたエピソード
  • 異業種から転職して社員が感じた変化
  • 資格取得を通じて形成できたキャリア

こうした生のエピソードが求職者からの信頼につながります。

30代は、子育てや住宅ローンなど家庭環境の変化が大きい時期。また、少し早いですが、親の介護など将来を見据えている人も少なくありません。

  • 育児や介護で一時的に勤務時間を調整できる仕組み
  • 急な家庭の事情でもサポートし合える体制
  • 転勤の有無や柔軟な配置転換ルール

安心して働いていける環境があることをPRすれば、求職者は自社に将来性を感じ、応募につながりやすくなります。

求職者に響くのは、給与や休日の多さだけではありません。「ここで自分が成長できる」「ここで安心して働ける」そう思えるストーリーです。

そして、自社の魅力は社長1人でつくるものではなく、社員と共に掘り起こすものです。

是非、社員さんたちと一緒に考えてみてください!

きっと、あなたの会社だけの宝が見つかりますよ♪