こんにちは!大塚@社会保険労務士です。

今日は「求人票の反応率を上げる最初の3行の書き方とは?」というテーマでお話しします。

あなたは求人票を読んでもらえるかどうかは「最初の3行」にかかっていることをご存じですか?

どんなに良い会社でも、どんなに手が込んでいても、読まれなければ求人票を出していないのと同じことです。

求人票は、いわば求職者への最初のラブコール。最初の3行で「この会社、ちょっと気になる」と思わせられるかどうかが、応募につながるかどうかを左右します。

今の採用市場は完全に売り手優位。

求職者は、スマホで求人サイトを見ながら、自分に合いそうな求人を直感的に選んでいます。そう。ほとんどの求人票はまるでインスタのタイムラインを流すかのようにスクロールされてしまっているのです。

このとき、「ん?ちょっと気になる」と思わせられるかどうか。
その勝負が、冒頭の3行に詰まっています。

ありがちな失敗は例としては、次の通り。

  • 給与や休日など労働条件を機械的に並べてしまう
  • 幅広い世代が活躍中、未経験歓迎などありきたりな言葉で始めてしまう

こうしたテンプレート的な始まり方では、残念ながら読まれません。

実際、ある企業では、冒頭に「年齢不問・未経験歓迎」とだけ書いていた求人票を「平均勤続年数8年・30~40代女性が多数活躍中」と変えたところ、応募数が3倍以上に増えた事例もあります。最初の数行の印象が、大きな差を生むのです。

そこで今回は反応率を上げるための「3つのポイント」を解説します。

目次

①数字で興味を引く
②自分ごととして想像できる言葉を使う
③具体的なメリットを感じられる内容にする
④まとめ

人は数字を見ると、自然に注目します。
「定着率80%」「30代管理職が3割」など、求職者の興味を瞬時に惹くには、数値を使ってリアルな姿を伝えることが有効です。

例えば、「長く働ける職場です」よりも「平均勤続年数10.2年。安定して働ける環境です」の方が印象に残ります。

求職者は「雰囲気の良さ」より「根拠のある安心感」を求めています。
特に、転職経験がある人ほどこの傾向は強く、数字が入ることで「この会社は情報を隠さない」という誠実な印象を与えます。

求職者が求人票を読むとき、「ここで働く自分」をイメージできるかどうかがカギです。

たとえば若手で行動力のある人材を採りたいなら、「チャレンジできる環境です」ではなく、「入社3年目でチームリーダーに抜擢された社員も」と具体例を入れましょう。

たった一文でも、応募者にストーリーとして伝えることができます。「努力次第で成長できる職場なんだ」と感じてもらえれば、求人票を最後まで読んでみようという気持ちが生まれます。

また、社内で活躍している社員の年齢・前職・キャリアの一例を添えると、求職者は「自分にもできるかもしれない」と前向きに捉えやすくなります。

求職者は「自分にとってどんなメリットのある会社か」を無意識で感じながら、複数の会社を比較検討しています。

例えば、「経験豊富な先輩になんでも聞いてください」よりも、「入社後3か月は担当の先輩がマンツーマンでフォロー。伴走型のメンター制度があります」の方が、はるかに安心感があります。

「いつ、どんなサポートを受けられるのか」がわかることで、求職者の不安は大きく減ります。
特に、転職初期や業界未経験者にとっては導入研修の有無が応募を左右することも。研修の一部を短く触れるだけで、信頼を得ることができるのです。

求人票の最初の3行は、会社の第一印象。ここで「信頼」「共感」「具体的な魅力」を伝えられれば、応募率は確実に上がります。

  • 数字で興味を引く
  • 自分ごととして想像できる言葉を使う
  • 具体的なメリットを感じられる内容にする

求人票の冒頭にこの3つのポイントを組み込むと、求人票の印象は劇的に変わります。

あなたの会社の求人票の冒頭3行は立ち止まってもらえる内容になっていますか?自社の欲しい人材は何に興味を持つか?など常に求職者目線で考えることが成功の秘訣です。

ぜひ、今すぐ自社の求人票を見直してみてくださいね。

今回も、最後までお読みいただき、ありがとうございました。