こんにちは!
問い人材活力コンサルタント(社会保険労務士)の大塚です。
私は、「宝塚歌劇団の長時間労働により劇団員さんが自殺した」というニュースに関心を持ちました。
宝塚歌劇団と言えばキラキラしたイメージが強く、私とは別世界で暮らしている方たちですので考えもしなかったのですが、彼女たちも労働者(契約は業務委託契約ですが…)だったんですね。
そんな彼女たちは夢を追い続けるがゆえに日々たくさんの努力をされてらっしゃって、その結果頑張りすぎてしまい、彼女たちの中のおひとりが長時間労働により命を絶ってしまった、ということが起こりました。
実際に報道されているニュースを見てみると、1カ月の時間外労働が277時間であったとのこと。
政府が定める過労死ラインは単月100時間が目安ですから大幅に超えていたことがわかります。
また、「女性が2年前に上級生から額にヘアアイロンを押し当てられ、やけどを負ったと主張している。」という遺族の方の証言もあったようです。
真偽のほどは私にはわかりませんが、心理的に相当辛い状況が長いあいだ続いていたのは間違いないようです。
上級生からのいじめが真実だとすれば、これは言語道断ではありますが労働時間に関してはとても難しい問題であると感じました。
なぜ難しいのかいうと、彼女たちの夢は舞台に上がり、トップスターになることですからどうしたって相当な練習量をこなさなければそこに到達できないためです。
合理的に最短最速でトップスターになる方法(^^)なんて夢のような話しがあればいいのですが、そんな方法があれば誰も苦労しませんよね。
ですから彼女たちのケアは本人たちに任せきりにするのではなく、第三者がきちんと介入するしか方法はないのだと感じます。
それは労働時間の管理に留まらず、対人関係の悩みも含めた相談窓口の設置や、そこに相談したことによる不利益を被らないような環境整備も必須であろうと感じました。その上で組織の中で起きている問題、課題やよりよい組織を作っていくための話し合いを定期的に設けるということも必要ですね。
私は社労士としても極めて難しい問題であると感じたとともに、今はお亡くなりになられた方のご冥福を祈るばかりです。
あなたはこの問題をどう考えますか?