こんにちは!大塚@社会保険労務士です。
募集をかけても応募がないのは「求人票が多すぎて埋もれてしまってるから」と思っていませんか?
ですが実は、読まれているのに応募につながっていないケースも少なくありません。その理由は、求人票の中に求職者が「小さな違和感」や「矛盾」 を感じているから。しかも、この違和感は会社側が気づかないことがほとんどです。
なぜなら、求人票を書く時は「自社をよく見せよう」とする気持ちが強く、求職者視点からの「引っかかりポイント」を想像しにくいからです。
もし、応募がないのが伝え方の問題で起きているなら、本当にもったいないですよね…。今日は、求職者が応募をためらう「人間関係」に関する5つのポイントを解説します。
目次
①NGワードが入っている
②写真の質が悪い
③求める人物像が抽象的すぎる
④悪い噂が切り取られている
⑤社員同士の関係性が見えない
⑥まとめ
①NGワードが入っている
アットホームな会社、風通しのいい会社というワードを私は「NGワード」と呼んでいます(汗)
どうしても使いたくなりがちなワードですが逆に怪しまれてしまう…これらは一見ポジティブですが、求職者は逆に不自然に感じてしまうことがあります。
例えば、「家族のように仲の良い会社です」よりも「毎朝5分のミーティングで困りごとを共有しています」の方が印象に残ります。
求職者に雰囲気だけではなく、仕組みを添えて伝えると安心感が一気に高まります。
②写真の質が悪い
求職者は必ずといっていいほど、写真掲載があるかどうかをチェックしています。なぜなら、文字と比較した場合、画像は7倍もの情報を伝えることができると言われているくらい、画像から得られるものは多く、単純にわかりやすいからです。
そのため、ここで違和感ではなく、安心感や期待感を与える必要があります。
- マスクを着用していて表情がわからない
- フリー素材のため、そもそも伝わらない
- 表情が乏しく、人柄がわからない
これらのような写真が載っていると、応募を控えてしまいます。
逆に良い写真とは「自然な1枚」です。作り笑顔でなくても、日常の作業風景やスタッフ同士の距離感が見えるだけで、「ここなら働けそう」と安心してもらえます。
写真は求人票の中で、最も印象を左右するポイント。だからこそありのままを丁寧に撮ることが大切です。
③求める人物像が抽象的すぎる
「協調性のある人」「明るく元気な人」「真面目な人」のようなワードを使っている求人票は非常に多いですが、これらは誰にでも当てはまるため、逆に伝わりません。だって求職者は、何をもってして「真面目」かどうかを判断すればいいのかわかりません。ちなみに私は自分のことを真面目だと思っていますが、周りはそうは思っていないかもしれません(笑)
もし協調性のある方が欲しいなら、「協調性がある方歓迎します」よりも「忙しいときにお互いに自然と声を掛け合える方」の方が、はるかに伝わります。
行動レベルで示すことで人は自分ごととしてとらえることができます。
④悪い噂が切り取られている
いくら求人票で自社の魅力を伝えられていても、求職者が過去によくない噂を耳にしたことがあると、不安が勝ってしまいます。
これは特に地方ではよくある話で、「受付の人の態度が冷たいらしい」「社長が厳しいらしい」など、一部だけが切り取られて広まるケースが珍しくありません。
その噂が事実であれば改善が必要ですが、もし誤解なら求人票で誠実に払拭しましょう。
⑤社員同士の関係性が見えない
いくら社員同士、仲が良く、協力し合って働いていてもそれが伝わらなければ意味がありません。
例えば、「チームワークを大切にしています」より「困りごとは朝礼で5分間共有する仕組みがあり、孤立を防いでいます」の方が印象に残ります。
ただ、仲が良いと伝えるのではなく、関係性を良くするための仕組みを伝えることが安心につながります。
⑥まとめ
現在は売り手市場であり、求職者は自由に職場を選ぶことができるので、求人票の中で感じたちょっとした違和感で応募を控えてしまうこともあります。大切なのは、雰囲気ではなく行動や仕組みで信頼を伝えること。
ぜひ今日の5つのポイントを自社の求人票に照らし合わせてチェックしてみてください。
その1つの修正が、応募率を大きく変えることがあります♪
今回も最後までお読みいただき、ありがとうございました。

