こんにちは!代表の大塚@社会保険労務士です。
私は「大企業は初任給大幅増、中小企業は二の足。現社員の士気に影響」というニュースに関心を持ちました。
ある調査によると、今後10年間で生産年齢人口、つまり現役世代が約500万人減ると言われています。
これは、兵庫県や福岡県など全国でも人口が密集しているエリアに住んでいる人がごっそりいなくなる。それぐらいのインパクトで働き世代の人口減が加速しています。
となると、企業においては募集をかけても応募がない...ということが起こります。
私は専門家である以上、採用はやり方次第であることはわかっていますが、それでも採用が年々難化していることは言うまでもありません。
その中で今回のニュースを目にしました。
新卒の初任給が大企業で30万円の大台に乗ったそうです。恐ろしいことだと感じました。
そうまでしてでも若い人を採りたいということです。
一方、中小企業の大卒初任給の平均は21万円前後。
もし、この条件下で大企業の地方進出が加速すれば、中小企業においては悲惨なことが起こります。社員は一層採用しづらくなり、転職者も増えるでしょう。そして、輪をかけるように最低賃金は毎年上昇し続けていきます。
私が新卒で働いていた頃とは大きく時代が変わり、これまで以上にこれまでのやり方が通用しなくなってきた感じがします。
ですが、この状況は時間は解決してくれません。地方の中小企業はどうすれば良いでしょうか?
私は、これまで以上にあちこちでパイの奪い合いが起こっていくと思うので、自社の強みを磨いて更に差別化をしていくしかないと思うんです。
だって、競合に勝てる明確な魅力がないと、求職者からもお客様からも選んでもらえません。
- もし商品に自信がないなら、求められていることを改めてみんなで形にすればいい。
- もし営業に自信がないなら、刺さる言葉を改めてみんなで考えて届ければいい。
- もし採用に困っているなら、待遇以外の自社の魅力を見つけて求職者に届ければいい。
初任給の問題は、多くの地方の中小企業にとって非常に悩ましい問題です。
ですが、時間をかけても丁寧に競合との差別化をしていくことで社員が集まる、お客様が集まる魅力的な会社づくりにつながると思います。
私は私で、大先輩がひしめき合う社労士業界というレッドオーシャンの中で生き残っていかなければならないので、他の人が経験したことのないようなことに触れながら、自分の色を出していければと思っています。
あなたは大企業と中小企業の初任給の格差拡大をどのように捉えますか?