助成金活用していますか?
Subsidy Use
助成金とは国からもらえる返済不要のお金のことです。労災保険に加入していればもらえるものもありますが、基本的には会社が雇用保険の事業所である必要があります。
従業員さんの採用・待遇改善・福利厚生の充実または生産性の上がる設備を導入など、従業員さんが働きやすい職場を整えようとする企業に対し、国として金銭的な支援をすることが助成金の趣旨となります。
助成金は未だ多くの企業が活用していないのが実態です。理由として2つあります。
1つ目は助成金を知らない、あるいは知っていてもどうすればもらえるのかわからないことです。
助成金は申請要件に該当すれば自動的にもらえるものではなく、会社さんが自ら申請する必要があります。また、国の広報が会社まで届いておらず具体的な内容が知れ渡っていません。
2つ目は申請手続きが複雑であることです。助成金は返済不要の公的資金という性質上、どうしても多くの事務手続きが必要であり、さらに労働局により厳格な審査が行われます。社長さんや従業員さんが日々の仕事をこなす傍らで助成金の申請を行うことは現実的に相当な困難さがあるのです。
助成金はもらわなきゃ損?
Subsidy Loss
助成金は会社が毎年納めている労働保険料(労災・雇用)の一部から支払われています。
毎年6月になると、会社に労働保険料申告書と書かれた緑色の封筒が届くと思います。顧問の社労士、または会社さんが自ら計算するなどして保険料の支払いをしているはずです。
ここで支払いをした保険料は、国によって取りまとめられます。使い道は多岐に渡りますが、そのうちの一部が助成金の支払いに充てられています。
そして、前述の通り、助成金を活用している会社は限られている現状があります。
保険料はすべての会社が平等に支払っているのにも関わらず、申請した一部の会社だけが助成金を総取りしているのが実情です。
労働保険料は決して安くありません。業種や従業員数によって異なりますが、支払いが数万円の会社もあれば、数十万円から数百万円の会社もあります。
必死に稼ぎ出した利益の中から支払いをした保険料、その中から助成金が支払われているのなら、損することなくもらいたいと思いませんか?
助成金活用3つのメリット
Merit
採用・定着率の向上
助成金をきっかけに待遇改善、福利更生の充実、教育制度の整備などを図ることで、社内の満足度向上につながり、結果的に優秀な人材の採用・定着につながっていきます。
助成金は支給要件に該当すれば基本的に申請できますので、活用しない理由はありません。
売上以外の資金獲得
助成金は原則返済の必要がありませんので、売上以外の資金の獲得につながります。例えば、50万円の助成金を受給するということは年間利益500万円の会社の場合、利益の10%にあたります。つまり、助成金の獲得が会社のキャッシュの潤いにつながっていきます。
リスクに強い会社になる
助成金は労働基準法をはじめとする労働法に従って、会社が労務管理を行っていることが受給の前提となっております。法律に則った勤怠管理・賃金支払や就業規則・雇用契約書の整備が必要なため、助成金の活用が結果的に社内の労務トラブルの予防につながります。
助成金申請の流れ
Application Flow
助成金により異なりますが、以下が大まかな申請から受給までの流れとなります。
STEP
助成金の選定
厚労省管轄の約80種類ある助成金の中から選定します。
STEP
計画書作成・提出
助成金の活用計画をたて、管轄の労働局に提出します。
STEP
計画書審査・認定
提出した計画書を管轄労働局が審査し、認定します。
STEP
支給申請書作成・提出
出勤簿・賃金台帳・就業規則など申請に必要な書類の作成・整備を行い、提出します。
STEP
支給申請書審査・認定
提出した申請書類を管轄労働局が審査し、認定します。
STEP
支給決定通知書受領
審査に通れば、支給決定通知書が届きます。
STEP
助成金の入金
会社が指定した口座に助成金が入金されます。
助成金申請の注意点
Application Point
前述の通り、助成金を申請するには会社が労働法を遵守している必要があります。
例えば、以下にひとつでも該当すれば助成金の受給ができない可能性があります。
- 勤怠管理をどんぶり勘定で行っている
- 未払賃金が発生している
- 合理的な理由なく会社都合で従業員を解雇している
- 就業規則、雇用契約書を作成・整備していない
- 労働保険料を滞納している
他にも要件はありますが、もし該当していても助成金の活用を諦める必要はありません。
今後、助成金の活用を見据え、労務管理を改めればよいです。
単発ではなく毎年継続的に申請できる助成金もありますので、申請に支障をきたす箇所は早期に排除し、今後獲得したい助成金があればいつでも思うままに獲得できる労務管理の実現を強くおすすめしています。
人気の助成金
Popular Subsidy
パート・アルバイト正社員転換
雇用保険に加入しているパート・アルバイトなど非正規の方を正社員に転換するともらえる助成金です。お子さんが大きくなったからフルタイムで働きたい主婦の方、将来を見据えて社員として活躍したいフリーターの方のキャリアアップに最適の助成金です。
最大80万円/一人あたり
(キャリアアップ助成金 正社員化コース)
パート・アルバイト時給UP
雇用保険に加入しているパート・アルバイトなど非正規の方の時給を3%以上上げるともらえる助成金です。最低賃金上昇に合わせて活用できるのが特徴です。待遇を改善することで求職者の目を引き、応募率UPも見込めます。
最大6.5万円/一人あたり
(キャリアアップ助成金 賃金規定等改定コース)
パート・アルバイト社会保険加入
雇用保険に加入しているパート・アルバイトなど非正規の方の所定労働時間を伸ばし、社会保険に加入させるともらえる助成金です。厚生年金に加入することで老後の年金額UPにつながるので、年金不安が年々増す昨今としては最適な助成金です。
最大50万円/一人あたり
(キャリアアップ助成金 社会保険適用時処遇改善コース)
パート・アルバイト賞与・退職金制度
雇用保険に加入しているパート・アルバイトなど非正規の方に対して賞与または退職金(あるいは両方)制度を導入するともらえる助成金です。老後不安が増す昨今としては弊所では退職制度導入をおすすめしています。流行りの企業型DC活用との組み合わせをご提案しています。
40万円/1回限り
(キャリアアップ助成金 賞与・退職金制度導入コース)
中高齢パート・アルバイト無期雇用転換
50歳以上かつ定年年齢未満の有期雇用の従業員さんを無期雇用に転換するともらえる助成金です。正規雇用ではなく無期雇用(雇用期間の縛りなし)転換でいいので使いやすい助成金となります。
最大30万円/一人あたり
(65歳超雇用推進助成金 高年齢者無期雇用転換コース)
生産性向上のための設備投資
雇用する従業員さんの時間単価を上げ、生産性向上のための設備投資をすると上げた時間単価と従業員数に応じて、設備購入に要した費用の一部がもらえる助成金です。助成額が大きいので大変人気にある助成金です。
助成対象となる機材の例)
- POSレジシステムによる在庫管理の短縮
- リフト付き特殊車両の導入による送迎時間の短縮
- タブレット端末導入による遠隔オーダーシステム
- 専門家による業務フロー見直しによる顧客回転率の向上
- 店舗改装による配膳時間の短縮
- 雪かき機購入による労働時間の削減
- 大型食洗器導入による生産性向上
最大600万円/1回限り
(業務改善助成金)
申請代行を承っています
Please Contact Us
助成金の申請ができるのは、基本的に社長さんもしくは従業員さんです。
そして、繁忙期等の理由から申請が困難な場合に、会社さんに代わり申請代行ができるのは社会保険労務士のみとなっております。
中小企業診断士や外部のコンサルタントに申請を依頼するのは違法となりますのでご注意ください。
助成金の申請業務は煩雑であり、手間と時間がかかります。また、せっかく苦労して申請しても労働局による厳しい審査が行われますので、内容を熟知した上で申請しないと不支給となり、事務努力がすべて水の泡となってしまいます。
助成金申請に特化した当社であれば、作業をスムーズに進め、より受給に近づけることができますので、申請代行をお求めの際にはご相談ください。また、貴社に最適な助成金の受給コンサルティングも行っていますのでお気軽にお問い合わせください。