こんにちは!大塚@社会保険労務士です。
「せっかく採用できたのに、すぐ辞めてしまう…」あなたも、そんな経験ありませんか?
これだけ採用が難しいと言われる中でやっと採用したのに、すぐに辞めてしまう。本当に切ないですよね。
ですが、ご安心ください。
すぐ辞めてしまう人には、面接の段階で共通する特徴があります。今日はそれを3つに整理して、お伝えします。「なるほど、だから続かなかったのか…」と腑に落ちるはずです。
そもそもなぜ、すぐ辞める問題は起きるのか?
- 猫の手も借りたいほど忙しい
- 募集をかけても人が来ない
- やっと採れたのに、すぐ辞めた
今の採用市場では、こんな声が本当に多いです。特に人手不足の業界では、他社に取られる前に確保しなきゃという焦りから、本来の採用基準を緩めてしまうケースも少なくありません。
しかし、焦って採用した人材が早期離職すると、教育コストが無駄になったり、社員のモチベーションが低下するなど、負のスパイラルが始まります。
採用はよく「結婚」に例えられます。お見合いの席で、相手の年収や外見だけですぐに結婚を決める人はいませんよね。ですが、採用となると「良さそうだから」とか「感じが良い」から深掘りをしないまま採用してしまうことがあります。これがミスマッチの温床です。
ここからは、早期離職しやすい人の3つの特徴をお伝えします。
目次
①他責思考タイプ
②条件重視タイプ
③飽き性タイプ
④まとめ
①矢印が常に「外」に向いている(他責思考)
退職理由を尋ねると、このように答える傾向があります。
- 上司が無能だったので
- 会社の環境が悪かったので
- 人間関係が最悪だったので
要は、自分以外の「外」に矢印を向け続ける人がいます。
私は以前、面接で「前職では何が大変でしたか?」と聞いた時に、10分間ひたすら前職批判を続けた応募者に出会ったことがあります(笑)このようなタイプの人は、入社後も同じ行動をとります。
もちろん会社側にも落ち度はあったのでしょうが、その状況下で「では、どうすれば問題は解決するのか」を一切自分ごとで考えようとしない人は長続きしません。改善行動が取れないため、ちょっとしたつまずきで離職しやすいのです。
②常に他社と天秤にかけている(条件重視)
給与・休日・残業時間など、条件面を重視するのは当然です。しかし問題は、「仕事内容」よりも「待遇」を明らかに重視するタイプです。
待遇優位の人は、たとえば
- 給料やボーナスが自社よりいい会社
- 休みが1日でも多い会社
- イヤな上司がいない会社
になびき、他所へ移ってしまいます。他所も同じような不満が出る可能性があるにも関わらず、です。
特に非正規契約の場合は、「知人の紹介で時給が高い職場が見つかった」という理由ですぐに退職してしまいます。もちろん労働条件が重要であることは言うまでもありませんが、そこを重視するウエイトを採用活動の中で気にする必要があります。
③仕事も仕事以外も続かない(飽き性タイプ)
「新しいことに挑戦するのが好きです!」という一見ポジティブな言葉。チャレンジすることは大事ですが、そこを評価し過ぎると入社後に痛い目に合う可能性があります。
新しいことに挑戦することが好き=ひとつのことに集中し、継続することができないと言い換えることができます。
たとえば仕事以外においても面接で深掘りしていくと
- 部活はすぐ辞めている
- アルバイトも長く続いた経験がない
- 趣味もころころ変わる
という継続の欠如が見えてくることがあります。要は地に足がついていないということです。
これは、本人が「嫌なことから逃げるクセ」を持っているサインです。好きなことすら続けられない人が、仕事という理不尽や困難を伴うものを続けられるか?答えは残念ながら「難しい」でしょう。
④まとめ
すぐ辞めてしまう人には、以下の3つの共通点があります。
①矢印が常に外に向く(他責思考)
②常に他社と比較している(条件重視)
③続かないクセがある(飽き性)
面接では耳障りの良い言葉を並べる人ほど、後でミスマッチが起こりがちです。だからこそ、今日お伝えした視点で応募者を深掘りするだけで、早期離職の確率はぐっと下がります。
次回は、これらの特徴を持つ応募者をどう見極めるかを具体的に解説しますので、お楽しみに♪
今回も最後までお読みいただき、ありがとうございました。

